リノベーション事例

2020.09.23

旧藩医邸を癒しの温泉宿に再生城下町アルベルゴディフーゾへの挑戦

  • 九州・沖縄
  • 家全体
  • 水まわり
  • 居室・その他
  • 屋外
  • 断熱改修

paak design株式会社

日南市飫肥地区は宮崎県日南市南部に位置し、約300年間、飫肥藩伊東家5万1千石の城下町として栄えた町です。飫肥城を中心に並ぶ武家屋敷と風格ある武家門、飫肥石の石垣などにより形成される美しい武家屋敷街が保存されていて、1977年には九州初の重要伝統的建造物群保存地区に指定されたエリアです。計画物件は、個人が所有してた物件を5年前に日南市が寄付を受け、所有していしていたが、土地(2400㎡)も建物(383㎡)も大規模であることから、行政が維持管理していくことに負担を抱えていました。また、歴史資産を活かした観光地である飫肥地区も多様化する観光客への対応と、後継者不足による商店の衰退などにより、徐々に観光客を減少していく傾向にあった。この2つの大きな課題からの脱却方法として、「観光客の核となる施設」「地元商店会と連携する仕組み」を整える官民一体となった一大プロジェクトとすることにとなりました。

築140年以上の藩医邸だった⺟屋と離れの納屋を改修した全5室の癒しの旅館とするまちを巻き込んだ大リノベーション計画です。全室に市内の北郷温泉を愉しむことのできる露天⾵呂を備え、客室は全て飫肥の特徴をテーマとしたコンセプトルームとしました。飫肥のシンボルカラーである紫を基調とした「HONMURASAKI」古くから飫肥の産業を⽀えてきた飫肥杉がテーマの「SUGI」飫肥の街並みのあちこちで⾒かけられるお茶の⽊の⽣垣から着想を得た「CHABOKU」⽇南市の特産品である柑橘種をモチーフとした「DAIDAI」飫肥の美しい⾵景に⽋かせない「KOKE」(苔)の、異なる5タイプの客室で、滞在を通じて飫肥の⾵⼟を感じる宿泊体験を提案します。宿泊受付を⾏うレセプションスペースは地域交流機能も兼ねており、飫肥ならではの郷土料理や、商店街で販売されるここならではの商品に触れることが出来ます。また、同エリア内の商店の特徴を1店舗ずつまとめた「ガイドカード」を⼿に取れるなど地域の繋がりを感じることもできます。今後の展望は、飫肥城下町の新たな観光拠点として、多くの⼈々が行き交う場として活⽤される予定で、この旅館を中⼼に地域に点在する宿や飲⾷、スパ等の店舗及び体験商品をひとつのプラットフォームに統合した「⾯での魅⼒発信」と「地域周遊の促進」を可能にする新たなストーリー性のある分散型旅館を構築したいと考えています。

費用 19800万円(税込) 物件種別 その他
リノベーション
形態
その他 家族構成
築年数 144年 面積 383.00㎡
施工期間 5ヶ月

備考

乃村工藝社と共同設計

間取り

BEFORE 5部屋+α

AFTER 8LDK

お問い合わせ先

paak design株式会社

〒889-2535 宮崎県日南市飫肥5-2-18 2F

TEL:0987-55-0088

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