リノベーション事例

nuでリノベーションした友人の家に遊びに行ったことがきっかけで、リノベーションに興味を持ったというI夫婦。そんなお二人が購入したのは山手通りに面した築34年、約59㎡の中古マンション。日当りがとても良い物件だったため、光や風を部屋に通しさらに、LDK・WIC・ワークスペース・トレーニングルーム・寝室・縁側など6つの要素も取り入れたいと考えていました。
そんな6つの要素をいかに59㎡というミニマムな空間に落としこむかが、今回のテーマとなりました。

59㎡というミニマムな空間の中に、LDK・WIC・ワークスペース・トレーニングルーム・寝室・縁側という6つの要素を取り入れたプラン。
要素を詰め込むのではなく、極限まで各スペースへの無駄なアクセスを無くし、どの空間にも意味を持たせることでスペースを余す事無く使い切りました。空間の中で一際目を惹くハコ。2.5畳というスペースにロフトを設けて寝室、収納、ワークスペースを上手く組み合わせ、限られた空間の中でI夫婦の希望を叶えたもの。キッチンカウンターは動作が最小限に済むよう弧を描いたデザインにしました。またそのカウンターの弧に沿うように柔らかな曲線を描くLDや磁器質タイルを貼った縁側。内と外をゆるやかにつなぐ縁側を取り入れることで表に面した山手通りとのつながりを持たせました。外の空間と接点をつくることで体感的には59㎡以上の広がりが感じられます。またキッチン以外の水廻りは、玄関を入ってすぐの場所にお風呂を配置し、その周りに扉のない洗面化粧台や小スペースでも使いやすいよう両開きの引き戸にしたトイレを設け、回遊性のあるつくりに。お風呂は閉塞感を無くすためガラスの扉にしたところもポイントです。

限られたスペースの中で組み合わさる、６つの要素。それぞれの要素の「角」を極力無くすことで、動線がスムーズになり、光や風が部屋全体を通り抜ける、ミニマムながらもマキシマムな暮らしを実現しました。

備考