リノベーション事例

私たちアートアンドクラフトが現在のオフィスに移転したのは2009年。大阪のセントラルパークと言える靭公園に面する立地が自慢です。オフィスではフリーアドレスを導入し、気分によって働く場所を選べる環境としました。その後も時短勤務や、４年に１回１ヶ月の休みを取れるサバティカル休暇を導入、昨今注目を浴びているワーケーションも「公私混”働”」という名称でいち早く取り入れ、スタッフがご機嫌に働けるような制度を整えてきました。

2017年から、私たちの会社では書類のクラウド化とオンラインミーティング環境を整え、【フリーハンド】という制度を作りました。出社義務はなく、働く場所も時間帯も労働時間もスタッフ自らがコントロールをします。この制度は徐々に浸透し、自宅やカフェで仕事をすることも、自由な時間に退社することも、隣に座る同僚に話しかける感覚でオンライン会議が始まることも普通になりました。淡路島に移住し、必要がある際には船で出社するスタッフもいるくらいです。
同時にこれまでの執務スペースを持て余すことが多くなってきました。そこで、オフィス面積を縮小し、席数は従来の半数以下に減らしました。余裕ができた場所にはリノベーション住戸を再現したモデルをつくりました。ガラスのパーティションで仕切ったモデルは、オンラインミーティングのスムーズな実施にも一役買っています。社内打合せはもちろん、緊急事態宣言発出以降は顧客との商談や詳細の設計打合せまで行うことも増えてきました。
コロナ禍をきっかけに暮らし方が大きく変わろうとしています。変化のスピードがより早くなるであろう時代。様々な場面で考え方のリノベーションが必要になってきます。今回も"働き方"のリノベーションに、オフィスのリノベーションが続きました。これまでの当たり前を一歩立ち止まって考え、私たちが本当に必要なこと、望むことを実践し、社会へ発信していきたいと思います。

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