2020.09.20
株式会社リビタ
広尾駅から有栖川宮公園に沿って坂をのぼると、その頂きに佇む集合邸宅がオパス有栖川である。アプローチに生い茂った木々やエントランス前の滝から聞こえる水音や鳥のさえずりが一体となり、息を呑むような存在感をつくり出している。
2018年、リビタはNTT都市開発と共同でオパス有栖川を複数戸取得した。日本住宅の最高峰ともいえるマンションを舞台としたときに、ありきたりなリノベプロジェクトではなく、社会的価値のあるものにしたいと考えた。そこで、「日本の住宅文化を牽引する先見性の実現」をコンセプトに掲げ、オパス有栖川プロジェクトは始動した。
あくまで区分マンションであり、共用部分に手を加えることができないという制限がある中で、リノベプロジェクトとして魅力を伝えていくために行き着いた答えは「区分マンションという視点を排除し、共用部に着目・再評価する」ことであった。
コンセプトを考える際に、新築時の企画者へインタビューを敢行。彼らの美学や精神に心を動かされた。
その魅力を継承し次世代へ伝えるべく、当時の共用部のコンセプトを専有部内で昇華させた、本PJを象徴する2つのコンセプトルームを企画。
共用部と専有部をつなぎ、感性に訴えるNew Luxuryの邸宅を提案しようと考えた。
「アトリエエツコ」デザインの住戸では、外壁タイルがエントランスから建物内へと続く「外と内の繋がり」に着目、エントランスからLDに続く壁一面に「削り磨きタイル」を設えた。
「CURIOSITY」グエナエル・ニコラ氏デザインの住戸では、最初に目に入る玄関の正面に力強く美しい日本の書を飾り、反射によって空間が広く感じられるようにした。その玄関から狭められたゲートを抜けると、さらに広いリビングが広がる。「狭さと広さ」「静と動」という相反するものが繋がることで、鼓動のようなリズムを生み出す空間が完成した。
これはオパス有栖川のエントランスに仕掛けられた空間のシーケンスと同様に、日本の邸宅の要素である。
これまで多くの住宅の価値は、立地や面積等の数字や相場で評価されてきた。
しかし本PJは、スペック以上の価値を持つ、感性を揺さぶるような「感性物件」という新たなジャンルを切り拓き、日本の住宅文化を次のステージまで導くことに寄与したと考えている。
費用 | 99999万円(税込) | 物件種別 | マンション |
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リノベーション 形態 |
リノベーション済み物件 | 家族構成 | |
築年数 | 21年 | 面積 | 999.99㎡ |
施工期間 | 6ヶ月間 |
BEFORE 2~3LDK
AFTER 2~3LDK