2016.10.06
エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社
麻布十番駅徒歩8分、六本木ヒルズも徒歩圏。西に渋谷・恵比寿・青山、東に銀座・丸の内、北に赤坂・神宮外苑と、東京の高感度なモノやコトが集中するエリアにほど近い場所にある本物件。多くの大使館が立ち並び、外国人が多数暮らしていることでグローバルな雰囲気が漂う一方、古くからの仏閣や伝統行事も色濃く残っており、物件近くにはどこか懐かしい雰囲気も残るエリアでもある。歴史と多様な文化が共存する都心に位置しながら、100㎡超のゆとりある住空間を備える本物件は、建築から27年を経て、デザインや設備の劣化が顕著に起こっていた。それらの課題を見つめ直し、第三者機関の調査結果に基づいた大規模修繕・現在のライフスタイルにあわせた機能性の向上・デザインの見直し・築後100年の長期修繕計画を策定し、一棟リノベーションをすることで建築から100年先を見据え、永く住み継ぎ、時を経ても変わらない価値を提供することができると考えた。
「東京軸でいきる」をコンセプトに、麻布十番という真の都心に住むことを選択することで、仕事・遊び・食事・環境などの東京ならではの魅力を余すことなく享受できる空間を目指した。時間を使いこなし、家族との時間・働く時間・遊ぶ時間を生み出し、自分のこだわりに合わせて暮らしを愉しむ合理性を持ちながらも、「粋」と呼ばれるような目に見えない贅沢や本質的な価値を大切にし、自分自身のこだわりを大切にして生きる暮らしを提案した。東京軸で考えられた共用部は、極限まで引き算されたデザイン。虚飾がなく、高い質感のみでシンプルに演出されたエントランスの意匠は、各階共用部へと連続し、人を招くにふさわしい、美しい空間となっている。各フロアのエレベータホールを「共用のリビング」と見立て、アルバー・アアルトをはじめ、ジャスパー・モリソン、イサムノグチなど世界の錚々たるデザイナーの美しい椅子や照明を配すことで、住まい手へ安らぎをもたらすとともに、新たなライフスタイルを誘発するきっかけを与える工夫を施した。また120㎡超えのコンセプトルームも、「人を招く」ということに重きを置き、エントランスから住戸内に同素材を用いる等、一連のシークエンスを意識した設計としている。「イクシクス(XX)」という名のとおり、様々な文化が交錯[クロス(X)]し、掛け合わさる場所となり、[20世紀(XX)]から受け継がれるレガシーとしての建物になってほしいという想いを込めた。都心・3Aエリアに残るマンションを一棟リノベーションで再生することで、新築マンションでは少ない120㎡超えの豊かな住まいの空間が再評価され、市場にも受け入れられた。
費用 | 物件種別 | マンション | |
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リノベーション 形態 |
家族構成 | ||
築年数 | 35年 | 面積 | 673.06㎡ |
施工期間 | 2016年2月~2016年7月(6ヶ月間) |
お問い合わせ先
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