2020.08.28
株式会社ニューユニークス
リノベーション済みの新品同様な物件に対する、意匠面にとことん特化したリノベーションの依頼。
既存の設備や間取りを活かして空間を作り変える、nuリノベーションの『ECO』でリノベを行った。
設計当初、施主夫婦から示されたイメージソースはどれも商業空間の写真。
機能性を追求した結果とも言える“ふつうのマンションの間取り”を壊さずに、
どれだけ空間の印象を生まれ変わらせることができるかがこのリノベーションの鍵となった。
K夫妻がリノベーションで手に入れた“いい時間“は、『非日常に宿る美しさ』。
玄関を開けてまず目に入るのは、この部屋の顔とも言える美しい洗面スペース。
洗面ボウルはデュラビットのLuvシリーズ。
薄いフチが洗練された印象を醸し出す、ホテルなどで用いられるモデルだ。
マットなグレーの天板は、洗面からリビングの方へ向かって続く。
その全体像はというと、フレキシブルボードという素材で造られた約3メートルのカウンター。
生活感のないマテリアルが取り込まれることで、リビング一体に独特の非日常感が漂う。
カウンターの内側は食器棚になっており、無機質な印象とは裏腹に生活に寄り添う存在だ。
フレキシブルボードとは、セメントと補強繊維からできた不燃材。
セメント特有の硬さやプレーンな表情が、抽象的な印象を醸し出している。
リビング以外の場所の壁や床にも同じくフレキシブルボードを使用。
グレーだけで出来た空間は訪れる人に新鮮な驚きを与え、住宅の既成概念を打ち壊す。
そんなこの部屋に置かれるのは、USMハラーやルイスポールセンのPH5といった
北欧ミッドセンチュリーの名作インテリア。
静けさが漂う空間に、数々のプロダクトをまるで美術品のようにレイアウトして。
日常が美しさに包まれる、ギャラリーのような住まいが完成した。
費用 | 660万円(税込) | 物件種別 | マンション |
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リノベーション 形態 |
持ち家のリノベーション | 家族構成 | ファミリー |
築年数 | 53年 | 面積 | 71.15㎡ |
施工期間 | 2ヶ月 |