2019.08.31
9株式会社
幽霊屋敷状態であった築80年以上の大阪長屋。
天井を解体すれば隣の屋根裏が見え、工事中に土台から壁全面がすべり落ち、今まででもっとも困難なリノベーション工事となりました。(泣)
隣との界壁をつくるために解体した天井には3ミリの透明アクリルを貼り、天井裏をライトアップしました。
土台はコンクリートで補強し、滑りおちた壁全面を乗せ直しています。その補強の基礎と上がり框とを連結し、框下には間接照明を入れました。
内外装共に既存の壁や柱をそのまま漆黒に塗装すると、幽霊屋敷だったはずの長屋は本来の姿を取り戻します。
この清廉な美しさは、私たちのデザインによるものではありません。きちんとケアすることで、元々この古民家に備わっていた美しさが再び姿を現してくれた。私たちはそう考えます。
バスルームはバスタブ代を節約した総御影石貼り(笑)。電気を消して漆黒の湯舟につかると、そこには宇宙が現れます。
「漆黒の家」それは日本家屋の清廉な美しさをもつ、宇宙という自分の内面に沈み込むための家です。
費用 | 999万円(税込) | 物件種別 | 一戸建 |
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リノベーション 形態 |
中古を買ってリノベーション | 家族構成 | その他 |
築年数 | 85年 | 面積 | 100.00㎡ |
施工期間 | 3ヶ月 |