2019.08.30
株式会社フロッグハウス
築約60年の2F建てRC造。元は民間企業の建物でしたが、H24年に芦屋市が譲り受けて所有し、それ以降は男女共同参画センターや市民活動センターとして指定管理を受けたNPO団体が使用していました。阪神芦屋駅から徒歩3分とアクセスは良いにも関わらず、市民活動に興味のある層や高齢者層の利用が主となっていました。
内装は綺麗な状態でしたが、クリエイティブな要素はなく、そのポテンシャルを活かし切れてないのが悩みのタネでした。利用者予備軍・施設運営者・芦屋市・それぞれの要望や意見を吸い上げて、予算内で設計図面に落とし込んでいくのが求められたミッションでした。
男女共同参画センターの移転に伴うリノベーションのプロポーザル公募では、連続ゼミを通じた市民参画型の再生を提案し、設計・施工・連続セミを含めて受託。全6回の連続ゼミを通じて参加者の気付きや要望を設計に取り込みました。改修内容は「メガ・キッチン」を中央に据えて、印刷室とカフェスペースを併設。メガキッチンはカフェ営業許可も取得済で料理教室やママ会のレンタル使用も可能となりました。これらは当初は無かったアイディアですが、連続ゼミの参加者の要望や、まちづくりの成功事例共有を通じて設計に組み込みました。また、連続ゼミの参加者の多くはリノベーション後の施設利用者となりました。H31年の4月リニューアルオープンと同時にレンタルスペースの使用申し込みが殺到。カフェはオープンから2ヶ月で来年まで予約で一杯になりました。施設使用の内容も、市民からの提案型や持ち込み型の企画が増えて、薬膳料理のカフェや子どもたちも参加するふれあいカフェなどのイベントに使用されるようになりました。施設の利用率は月平均1500〜1600人/月だったのに対して、リノベーション後は2200人/月と1.5倍に増加。また、ユーザー層も従来の高齢者層に加えて、リノベーション前はあまり姿を見なかったママ層や高校生等も増えて老若男女に幅広く使われる施設に生まれ変わりました。
費用 | 1500万円(税込) | 物件種別 | その他 |
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リノベーション 形態 |
その他 | 家族構成 | その他 |
築年数 | 66年 | 面積 | 234.65㎡ |
施工期間 | 約6ヶ月 |