2019.08.30
株式会社ニューユニークス
恵比寿にオフィスを構える、とある不動産会社。更なる事業拡大に向けて新卒採用に力を入れていたが、集客に成功しつつも実際の採用にまではつながらないという状況であった。そして人事担当は会社の未来のために真剣に考えた。『取りこぼしの要因はどこにあるのだろう?』丁寧に作り込まれたWEB上の採用特設ページでは、自社の手掛ける意匠性の高い物件や社風が最大限にアピールされている。しかし実際に学生が面接で訪れるオフィス空間はどうだろう。社名のプレートが掲げられただけの殺風景なエントランス。接客ブースはグレーの絨毯に黒革のソファが置かれた“いわゆる応接室”であった。『“住まいや空間を通じて感動を届ける”という会社のコンセプトに相反するその空間が、学生に大きなギャップを与えているに違いない』と人事担当は考えた。売り手市場の傾向が高まる中で、なんとかこの状況を打破したい。そんな経緯からこのプロジェクトが始動した。
新卒採用を機に、次世代に響くようなオフィスへとリノベーション。
当初クライアントはブランドイメージや営業職メインの採用ということを踏まえ、
ダークトーンを基調としたバイタリティ溢れる空間を理想としていたそう。
しかし、幾度と無くヒアリングを重ね最終的に完成したのは
一定のテイストに属さない中性的なグレーをメインに使ったオールマイティーな空間である。
会社の第一印象が決まるといっても過言ではないエントランスは、
モールテックスの荒々しさが力強さを放ちながらも、
天井の木がハードさを和らげた中性的な空間。
エントランスから覗くレンガの壁が奥行きを感じさせ、足を踏み入れる高揚感を演出している。
応接室は無垢フローリングと白い壁で構成された爽やかな空間。
重厚感のある造作のテーブルは、エントランスの壁と合わせモールテックスで天板を造作。
グリーンや照明などのインテリアに至るまで、新卒ファーストでコーディネートした。
ホワイトボードは壁に埋め込むことで、
実用性とデザイン性を兼ね備えたスタイリッシュな空間に。
『価値観が多様化している現代だからこそ、
一定のスタイルに特化しないオールマイティーな空間で次世代に呼びかけたい』
そんなメッセージを込めた、戦略的オフィスリノベーションだ。
費用 | 600万円(税込) | 物件種別 | その他 |
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リノベーション 形態 |
その他 | 家族構成 | |
築年数 | 32年 | 面積 | 32.00㎡ |
施工期間 | 2ヶ月 |