2019.08.28
株式会社リビタ
TSUGU 京都三条が建つ京都三条通りは、古来より産業や文化の中心地であり、数多くの近代建築が残されています。本物件も築105年の登録有形文化財を一部残す旧日本生命京都三条ビルであり(一部1983年に建て替え済み)、1914年に竣工した文化財部分の建物は、東京駅や日本銀行の設計で知られる辰野金吾率いる辰野・片岡建築事務所の設計で、石貼りの外観などにその作風がよく表れています。
この建物の魅力と歴史的価値を最大限に活かすため、文化財の象徴的な尖塔を客室から望む窓を新たに設置し、石貼りの外観の印象を建物内全体に波及させるべく既存コンクリートの躯体を活かした空間をベースに設計しました。
TSUGU 京都三条は、東海道五十三次の起点/終点として描かれた京都三条通りに面した、リノベーションホテルです。
この場所は、かつて全国各地からヒトやモノが集まり、新しい文化を生み出した場所であるという歴史性を踏まえ、ローカルへ旅を継ぐ場所として、ここを訪れる人たちに日本のローカルを発見するきっかけを提供したいと考えています。
瀬戸内・岡山を拠点とする既存アパレルテナント「ジョンブル」と岡山に展開するカフェ「キノシタショウテン」と連携した複合ホテルとして、西日本を中心にローカルの魅力を発信するとともに、これまでに培ってきた日本各地の地域プレイヤーとのつながりを活かし、イベントやポップアップショップ等様々なコンテンツを展開しています。
1階のパブリックエリアは、既存テナントを活かしホテルとの融合を目指しました。元々あったテナント区画とホテル区画を隔てていた壁に大きな開口を設け、自由に行き来できる動線とし、地域に開けた空間作りを実現しました。また、新規開口部には通路も兼ねた大型のショーケースを設置。ショーケースの中に入り日本のローカルを体感することができます。ショーケース内では、日本のローカルを牽引する魅力的なヒトやモノを紹介するポップアップショップを定期的に開催し、京都の街と旅行者に新たな刺激をもたらします。
費用 | 物件種別 | その他 | |
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リノベーション 形態 |
その他 | 家族構成 | |
築年数 | 41年 | 面積 | 999.99㎡ |
施工期間 | 7ヶ月 |
BEFORE
AFTER