リノベーション事例

オーナーの育った町、松茂町にこれまではなかった児童デイとして、鉄骨特有の大スパンを活かし、子供たちが思い切り体を動かせる広いスペース作りにこだわりました。介護・福祉の分野に新しい風を吹かせ続けるオーナー様ご夫婦が目指す、総合福祉施設として、今後の複合的な新規事業に対しても対応できる空間づくりを考えてながら、工事を進めていきました。

元製麺所だった巨大倉庫から、子供たちが集うデイサービスへ。徳島にこれだけ広々とした、子供たちがのびのびと走り回れる広さがあるデイサービスは他にありません。床には足に優しくて気持ちいい、徳島県産の杉材を。芝生を思わすカーペットを。子供達の基礎感覚を育てる目的の一つとして取り入れたボルダリングの壁も大人気のスペースです。照明に関しては天井を取り除き、躯体あらわしのため、照明がうるさくならないよう、子供たちが眩しさを感じないように配灯を施しました。また、子供たちのお迎えを待つ保護者の方が、少しの時間でもゆっくりできる空間を・・・。と遊んでいる子供たちをガラス越しにそっと見守れる保護者スペースを。タタミの小上がりもつくり、小さな子供さん連れでも安心なスペースを確保しました。大きなチョークボードや手洗いは子供の身長にあわせた高さに設置するなど、小さな配慮を心がけて工事を進めていきました。下駄箱や椅子やおもちゃは閉園になった保育園から頂いたものをリメイクして使用したり、外部の木製の看板は大工さんが手作りしたものをスタッフさんみんなが取り付けました。どこか懐かしくて新しい、ほっとする空間となりました。オーナーご夫妻の、福祉施設での現場経験が豊富だからこその細かな配慮には、施工を通じて私達も様々な勉強をさせていただきました。

間取り