2019.08.27
ナグラ産業株式会社
名古屋市東区泉は、名古屋屈指の都心です。
1600年代初頭より続く、名古屋城下町の一部として発展した商い中心の町で、周辺には古くからの問屋と商店が軒並みを飾る、歴史情緒漂う下町ですが、近年は不動産開発の激化により、商業施設や大規模集合住宅といったビル乱立に歯止めがかからぬ状況にもあります。
そんな都心である反面、空き店舗も数多い ”商いの空洞化に侵食される下町商店街” という現実も浮き彫り化しています。
この建物も然り、老朽化が著しい5階建ては、いつからか無人となり周囲からも忘れられ、やがて朽ち果て、解体されるのを待つばかりの状態でした。
”解体への反骨心”
IZUMI-SOは築50年超の建物に挑む、空洞化に侵食される下町商店街に化学変化を起こすプロジェクト。
大胆なコンバージョンとワンタイトルの ”八紘一宇”
無人となって久しい建物への一棟リノベーション、正面ファザードの8本の線から着想した八紘一宇。
このIZUMI-SOに関わり合う人皆がハッピーになれるよう、ビルのロゴにもその想いを込めました。
ベースとしたのは、カフェ併設型イベント空間+コワーキング+企業支援の場。
多様性を柔軟に受け入れるため、老朽化が著しい無骨な空間に、大胆なデザインと旬なアイデアを採用、それを技術力に変換し、カタチにしました。
完成したIZUMI-SOがまとうコンテンツ “マナビヤ”
利用者たちがつながるコトで、共に学び、共に成長しあえる場です。
“出会える” “し合える” “和える” を起点に、建物に関わりあう人たち皆が融合できるコミュニティスペースを目的に “ビルのおかみさん“ たるコーディネーターを介し、人同士のつながりを紡ぎます。
またインフルエンサーを呼ぶコトで周囲を巻き込み、点ではなく面の拡散を実現できる “都心の公民館” を目指しています。
いつの日か、商店街を行き交う人や働く人を増やすことで、かつての賑わいを取り戻し、その連鎖で町全体をリノベーションするのが願いです。
費用 | 5000万円(税込) | 物件種別 | その他 |
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リノベーション 形態 |
中古を買ってリノベーション | 家族構成 | |
築年数 | 60年 | 面積 | 459.20㎡ |
施工期間 | 4ケ月 |
BEFORE 倉庫兼事務所
AFTER 商業