2016.09.30
株式会社タムタムデザイン
昭和54 年に築造された行橋市のアーケードは人口過渡期を境に衰退の流れを汲んでおり、現在では営業している店舗も7 割を切った。二階の店舗としては店子が入居する程のポテンシャルを失いはしたが住居として用途を変更することにより、空き店舗の利活用が出来る。
このアーケードハウスに住む施主は隣地に実家があり、この商店街で生まれ育った愛着がある。この二階の大開口をそのまま活かし、愛着あるアーケードの景色をリビングに取り入れ、心の拠り所とすると同時に、アーケードにも灯りを漏らすことで両者の新しい共存関係が出来上がる。
着手前の区画は商店街特有の隣地近接建物による空地が無い為、外壁からの採光は望めない状況だった。その区画中央に、インナーバルコニーを設けることでほぼ全ての住空間に自然光が射すように設計した。
植物を育て、アーケード側の開口からリビングを通じたインナーバルコニーに抜け感をもたらす事で通常のマンションや、戸建てにはない空気感を得られ住まい方には新しいゆとりを持つことができる。この手法は全てのアーケードの二階部分の利活用にも有効であり、今後の汎用性を狙っている。
費用 | 1800万円(税込) | 物件種別 | その他 |
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リノベーション 形態 |
持ち家のリノベーション | 家族構成 | ファミリー |
築年数 | 45年 | 面積 | 114.21㎡ |
施工期間 | 5ヶ月間 |
BEFORE 1room
AFTER 3LDK
お問い合わせ先
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