2018.08.31
リノベる株式会社
築48年の長年リフォームされていなかったお部屋は、前居住者の暮らしの跡が色濃く残っていた。
小高い丘の上に立つマンションの12階のお部屋からは、東京タワーが見えて風通しがよく昼と夜の街の表情の移り変わりを望める景色が魅力的だったが、共用部のサッシの施錠ができない箇所があり、強風の時にガタついていたことが懸念点だった。
ご友人がよくご自宅に集まるというお施主様の言葉と眺めのいい窓が印象的なお部屋をみて、「縁側をつくりましょう」という提案から始まった。42㎡程度の広さに6人がゆったりと過ごせるようにベッドを置くだけの寝室はつくらず、「縁側」としての小上がりに可変的な機能をもたせた。「縁側」は、ご友人が集まるときはリビングの一部として広く寛げるスペースとして確保し。夜は格子に取り付けられたバーチカルブラインドを閉じて寝室として利用する。今回はサッシ窓の交換も実施したため、工期と施工上の観点から、着工後にサッシ窓前のフローリングを窓に対して平行にし、割付を変えたことにより窓辺に、もう一つの縁側ができた。素材は緑をアクセントとして選定し、小上がりは予算を抑えて畳ではなくテキスタイルフロアを採用した。ライブ映像を見ることが多いというお話から、ご友人と一緒に大画面で楽しめるようにプロジェクター投影がきれいに映るクロスを選定している。
費用 | 872万円(税込) | 物件種別 | マンション |
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リノベーション 形態 |
中古を買ってリノベーション | 家族構成 | 一人暮らし |
築年数 | 54年 | 面積 | 42.66㎡ |
施工期間 | 約3ヶ月 |