2018.08.30
株式会社リブラン
築43年の14階建てSRC造マンションの11階部分。部屋の中央を横切る耐力壁と、成の大きな梁(梁下1.8m)の存在感を如何に弱めるかが、間取りを決めるうえでの大きなテーマとなりました。
また、既存の間取りが、北東角部屋という採光・通風に恵まれた条件を活かし切れていなかったので、水回り位置変更を最小限にしたうえで、可能なかぎり開放的な間取りを目指しました。
大勢の友人を招いてのパーティーやアウトドアが大好きな4人家族が、毎日を生き生きと暮らす、現代版古民家のようなおおらかな空間をテーマに仕上げました。
部屋の中央に存在する耐力壁と交差する大梁(梁下1.8m)の制約を、「空間の分節要素」と前向きにとらえ、隠さずに構造体としてあらわしました。11階北東角部屋という採光、通風に恵まれた条件を活かし、あえて小部屋を作らず最小限の間仕切り(寝室と子供室は将来間仕切りが可能なように、引き戸を調整済み)があるだけのワンルームの構成です。
家の中心には、囲炉裏端のように家族みんなが集まれる大きな無垢のテーブル(愛称:なんでもテーブル)を設えました。家族それぞれが、同時に違ったことをしていても気にならない、様々な使い方を共有できる場所としての大テーブル(2.7m×0.9m)です。天板を支持する脚(3本鋼管)に通線してあるので、机上でパソコンやタスク照明をつなぎ仕事や宿題をする場所として、また、背後の黒板塗装壁を使って奥様のライフワークである料理教室としても使えるようになっています。
水回りの壁とスラブ天井とのすきまにガラスを嵌めたり、建具の戸当たりを無くしたりすることで、空間が伸びやかに感じられるように工夫しました。照明計画も、ヒュッゲ(hygge:デンマーク語で居心地のいいという意味)な感覚を大切に、奥行きを感じさせるものとしました。
費用 | 1360万円(税込) | 物件種別 | マンション |
---|---|---|---|
リノベーション 形態 |
中古を買ってリノベーション | 家族構成 | ファミリー |
築年数 | 50年 | 面積 | 67.11㎡ |
施工期間 | 2.5ヶ月 |