2018.08.30
株式会社インテリックス
アジアのゲートウェイとしてその存在感が高まる福岡。モンタン博多は、そんな福岡の博多駅徒歩8分というエリアにある、老朽化が進み空室も目立つ築30年の賃貸住宅でした。
部屋は主にトイレ・洗面台・お風呂が一室になった3点ユニットバスをそなえた古いタイプのワンルーム。時代の流れとともに賃貸物件としての競争力が低下し、新たな入居者も見込めず、再生の時を待ちわびている。思えば、そんな物件だったのかもしれません。
きっかけになったのは、民泊サービスの普及促進のため、福岡市の条例改正が行われたこと。宿泊施設と住居との混在が禁止されていた「旅館業法施行条例」が緩和されたことによりプロジェクトが具体性を帯びてきました。賃貸住宅と客室が共存する福岡初のホテル&レジデンス「モンタン博多」の誕生です。
まず、賃貸中の住居を除く空室を客室にするリノベーションから開始。元々駐車場だった1Fは、ホテルの宿泊者やレジデンスの入居者はもちろん、近隣住民にも開かれたコミュニティスペースに。縁側、中庭、共用キッチン、だんらん用テーブル、マグネット式世界地図、卓球台・・・人と人、地域と人をつなげる様々なツールを配置しました。
レセプションでは、毎日スタッフが「いってらっしゃい」「お帰りなさい」とお出迎えし、まるで家にいるようなぬくもりが感じられることに加え、宅配便預かり等の機能も付加され、入居者の居住性も向上。また、民泊に散見される近隣トラブルの抑制にもつながっています。
限られた空間の多くをコミュニティスペースにすることは、不動産ビジネスとしてはリスクともとられがちですが、モンタン博多がそれ以上の付加価値を生み出したのは、SNSに投稿された世界中からの笑顔が証明しています。
費用 | 物件種別 | その他 | |
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リノベーション 形態 |
その他 | 家族構成 | |
築年数 | 37年 | 面積 | 999.99㎡ |
施工期間 | 9ヶ月+随時 |
お問い合わせ先
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-12-19 東建インターナショナルビル11F
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