2018.08.30
株式会社スタイル工房
おじい様が遺された築50年のお住まいに数年前から住まわれていたS様ご家族。おじい様の思い出が残るレトロな雰囲気はお気に入りでしたが、遺品を始めとしたたくさんのものであふれ、使えるスペースが限られていました。二人目のお子様が生まれ、手狭になったことがリノベーションのきっかけでした。
お施主様のご希望とお住まいに関する課題は以下の通り。
生活できる範囲が北西のダイニング・キッチンと東南の和室、玄関のみと限られているので、充分に生活できるスペースを確保したい。
料理をするDKとくつろぐ和室が離れていて、都度食器を運ぶことがストレスなので、解消したい。住まい全体の動線を使いやすく替えたい。
築古で耐震性が心配。
夏暑く、冬寒いので断熱したい。
10年以上先もこの家で暮らすかは分からないので、大きな予算は組まずにリノベーションしたい。
子どもが巣立つまでの10数年を快適に楽しく暮らせるように。というご希望にご提案したのが、『House in House』という考え方。基本的に2階や屋根、外壁には手をつけず、1階の内側だけに耐震・断熱を含めたフルリノベーションを行う、つまり「既存の家の中に、部分的に理想の家をつくる」ということ。
1階は断熱等級4相当を目標に古い外壁側に内壁をつくり、床と壁に断熱材を隙間なく充填。また、最も熱の出入りしやすい窓には、複層LowEガラス入りのアルミ樹脂複合サッシを採用して1階の居住部分をしっかり断熱。玄関・土間部分も断熱の対象外に。ここは外部とのつながりの場、昭和の雰囲気を楽しむスペースと割り切りました。冷暖房空間の範囲を狭めることで,効率的なエネルギー利用も期待できます。「住宅ストック循環支援事業補助金」を活用し、2階も含めた耐震工事で全体の耐震性を高めています。
間取りのポイントは家の中心にレイアウトしたキッチン。お子さんたちを見守りやすく、水周りにもアクセスしやすい配置です。分断していた間取りがつながりのある空間に変わり、収納位置を工夫して生活動線がスムーズに。
お気に入りの昭和レトロな雰囲気は残しつつ、耐震・断熱工事により住み心地は格段に向上、工夫された動線で住み応えのあるお住まいを予算内で実現。
費用 | 1500万円(税込) | 物件種別 | 一戸建 |
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リノベーション 形態 |
持ち家のリノベーション | 家族構成 | ファミリー |
築年数 | 58年 | 面積 | 75.74㎡ |
施工期間 | 約3ヶ月 |
お問い合わせ先
〒166-0016 東京都杉並区成田西3-2-4 K&3ビル1F
TEL:0120-587-250