2018.08.30
株式会社ニューユニークス
見晴らしの良い高台に位置する築20年のマンション。
広いLDKをつくることがリノベの絶対条件だったN夫妻にとって、
必要以上に仕切られた3LDKの間取りは、窮屈を感じるものだった。
「生まれてから今まで、段差の全く無いマンション暮らしだったので、戸建て特有の階段や段差自体に憧れがありました。だからリノベするならたとえマンションでも“段差”が欲しかったんです。床のレベルを操ることでフラットでは演出できないワクワクするような特別感が生まれると思って」と段差への愛を語るご主人。その芯の強い“段差愛”に対し、設計デザイナーは3つのキュンポイントで応えた。
キュンポイント♡1:玄関の両隣に寝室と予備室をステップアップフロアとして配置。完成したのは段差を昇降して辿り着く夢の寝室で、あわよくば手摺も欲しい…♡と企むご主人の心を鷲掴みにしたのは言うまでもない。キュンポイント♡2:ステップアップフロアによって生まれた床下を大容量の収納スペースに。機能性も確保し、段差への偏愛ぶりに少々ご機嫌斜めだった奥様への配慮も決して忘れなかった。キュンポイント♡3:リビングの一部を約10cm掘り下げたステップダウンフロアとして構築。掘り下がっている分、篭り感が生まれ絶妙に居心地が良く遊びに来たゲストはこぞって段差に腰をかけ寛いでいるのだとか。
『こんなにも段差を愛している人に出会うことは、きっと後にも先にもないだろう。そんなお2人との家づくりだったから、“マンション=フラット”という概念をとことん覆してみたくなったんだ』と約4ヶ月の設計期間を走馬灯のように思い出す設計デザイナーであった。
費用 | 1440万円(税込) | 物件種別 | マンション |
---|---|---|---|
リノベーション 形態 |
中古を買ってリノベーション | 家族構成 | 二人暮らし |
築年数 | 27年 | 面積 | 70.29㎡ |
施工期間 | 約2ヶ月 |