2018.08.28
株式会社リビタ
リノベーションの舞台になったのは築10年の築浅のマンションの1室。分譲時からそのままの内装で暮らしており、THE・分譲マンションな雰囲気でした。
とにかく南面の日当たりが気持ちよく、さらには角部屋で他2面にも窓があったのですべて開けていると風通しのいい部屋ですが、小分けにされた部屋を区切ってしまうとその良さも半減してしまうような間取りでした。
築浅のマンションだったのでお風呂、トイレ、洗面の状態は良く、そのまま採用。キッチンも綺麗だったので、ガスコンロは引き継ぎました。
そのまま住めるけどどこか物足りず、きっと気持ちい空間ができるだろうとポテンシャルを感じる部屋でした。
この家の主役は、たくさんの植栽たち。
内装の混凝土の壁や天井、木の扉やフローリングはあくまでも引き立て役。
でも、その引き立て役にまとまりがあってシンプルなんです。
名脇役があってこそ、主役が映えるもの。
少し暗く、淡いトーンで全体がまとまっているので、家具との相性もばっちり。
無骨だけれど、上品さも感じます。陽当りのいい部屋なことも相まって、居れば居るほど心地のいい場所になっています。
間取りは従来の表記で表せば大きな大きなワンルーム。
真ん中には2面に窓がついたコの字の間仕切り壁があります。
この間仕切り壁には扉がなく、全体がゆるくつながっていて、従来のワンルームという枠組みでは捉えきれない様々な生活のシーンが想像できます。仕切らないからこそ、空間がとてもおおらかで気持ちいい。そして、フレキシブルに組み替えができそうな柔軟性も兼ね備えています。
特徴的なのは土間が部屋の3辺を囲み、その天井にあるハンガーパイプ。服をかけたり、洗濯物を干したり、植栽を吊るしたり、時間帯や場の使い方によっていろいろな表情を演出できます。土間は外と中を繋げる場。どこまでが玄関で、どこからがバルコニーなのか、そんな概念すらも曖昧にしています。
「緑が好き。」な奥様と、「無骨だけど上品な空間が好き。」なご主人の希望が融合して、これまでにない、唯一無二のお部屋になりました。
費用 | 900万円(税込) | 物件種別 | マンション |
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リノベーション 形態 |
中古を買ってリノベーション | 家族構成 | 二人暮らし |
築年数 | 17年 | 面積 | 75.45㎡ |
施工期間 | 3ヶ月 |