2018.08.28
株式会社リビタ
日本が世界に誇る観光都市”函館”。新鮮な魚介や、夜景、教会や和洋折衷の建物など古い町並みが魅力であり、国内外から多くの人がこの地を訪れています。
見どころの多い函館の中でも1、2を争うフォトスポット”八幡坂”。上は函館山、下は函館港に挟まれ、街と調和した風光明媚なこの坂は、旅行者は必ず一度は立ち寄る名所となっています。
そんな八幡坂の麓に、特徴的な2棟の建物が空家の状態で長く放置されていました。一つは元々銀行の支店として昭和初期に建築、その後ホテルに転用され永く市民に愛されていた築80年を超える建物。もう一つは港町らしい赤レンガの外観で店舗として利用されていた建物。
観光エリア中心にあるユニークな空家にもう一度明かりを灯し、賑わいと愛着ある建物を再生しようと、地元企業やプレーヤーとの連携のもと、ホテルとしての再生計画が立ち上がりました。
HakoBA 函館は、観光名所”八幡坂”の麓に建つ、市の景観形成指定建築物に指定された築85年の元銀行と、築31年の元美術館をリノベーションしたホテルです。
このホテルは、近接する2つの建物それぞれの趣を活かした客室空間と、地域活動拠点として機能するシェアスペースを設けることで、宿泊ゲストが地域の魅力的なプレイヤーの活動を知ったり、参加したりすることができます。
元銀行として利用されていた"BANK棟"では、伝統的な意匠性をもった天井や窓、梁をそのまま利用し、既存建物の魅力を引継いでいます。特に当時の特徴を色濃く残す空間を、ライブラリー兼イベントスペースとし、トークイベントの開催などの利用ができます。また館内共用スペースの壁面を利用し、地元アーティストによる、現代アートや写真、グラフィックアートギャラリー展を実施し、地域に開放しています。
赤レンガの外観の”DOCK棟”では、フロントロビーがあり、函館を象徴するような巨大アートウォールがゲストをお迎えします。函館湾を一望できるルーフテラスでは朝ヨガなどのイベントを、エントランス周りやロビーではポップアップショップや木古内町との行政連携イベントも開催され、多彩なシェアスペースが色々な利用のされ方をしています。
かつて有効活用されていなかった”空箱”は今、街の魅力発信の場として生まれ変わっています。
費用 | 物件種別 | その他 | |
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リノベーション 形態 |
その他 | 家族構成 | |
築年数 | 93年 | 面積 | 999.99㎡ |
施工期間 | 2016.10~2017.4 |
BEFORE
AFTER