リノベーション事例

2018.08.08

いっつも何かやってるね

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株式会社ジェイアール東日本都市開発

本物件は、廃止となっていたJR東日本高円寺社宅を2棟まるごとリノベーションした計画である。
物件は地上5階建て2棟50戸の団地型建物であり、構造は壁式鉄筋コンクリート造で旧耐震基準だが、現行基準でも耐震性は問題なしとの評価を受け、一般向け賃貸住宅として継続使用を決断した。
築年数は53年であり、経年状況から、住宅設備の一新、給排水管・防水関係含めた大規模改修のフルメニューを実施しなければならない。
印象としては、半世紀にわたり街の風景として認知されていた建物であるが、敷地をブロック塀で囲い企業社宅独特のコミュニティを形成し、地域や街に対して閉鎖的であった。
これらの課題をリノベーションを通じて解決するため、高円寺地域には希少な2LDKを50戸供給するための住戸バリエーションを設定し、ハード面をクリアしつつ、ソフト面(地域・街への貢献)についても検討しながら計画を進めることとした。

アールリエット高円寺は、店舗、アトリエ、住宅が交わり合う、新しいリノベーション賃貸住宅である。
ハード面では塀を取り払い、建物の表と裏を反転し、バルコニー側からアクセスさせる大階段と広場により、物理的に街との境界を取り払い、建物の顔となるオープンテラスと芝生広場に面して店舗や店舗兼用住宅という新たな機能を導入し、誰もが立ち寄れる場を設けた。建物の顔部分の一階に個店の集合体を配置することで、街に多様性を生み、エリアの価値をさらに高めている。また、住宅プランは、ものづくりのアトリエを兼ねられるアトリエ兼住宅や専用庭のある住宅等、多様なプランを計画。
ソフト面の最大の特徴は、「女将」と呼ばれるコミュニティマネージャーが住みながら住人同士や地域との関係性を育んでいることである。賃貸住宅という閉鎖的な集合体に、顔の見える関係性を持ち込み、女将を中心に大小様々なイベントを仕掛けることでコミュニティ形成を促している。
メインイベントであるマルシェでは、出店者を住民の友人から募ったり、住民自ら装飾を作ったり、フリーマーケットを行ったりする。
季節ごとにも、春には花見、夏には流しそうめん、正月には餅つきを行い、日常では朝ご飯を集まって食べる「朝活」や、芝生を使ったヨガなど、多くの住民主体のイベントが竣工からわずか1年半程度で行われてきた。今後もこれらの活動をサポートしていく次第である。

費用 50000万円(税込) 物件種別 マンション
リノベーション
形態
リノベーション賃貸 家族構成 ファミリー
築年数 59年 面積 52.04㎡
施工期間 2016年10月~2017年4月

間取り

BEFORE 2LDK

AFTER 2LDK

お問い合わせ先

株式会社ジェイアール東日本都市開発

〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-2-2 JR東日本本社ビル13F

TEL:03-5334-1066

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