リノベーション事例

2013.09.09

長屋革命~老朽長屋問題へのブレイクスルー

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株式会社中古住宅センター

「祖母が住んでいた長屋の処分に困ってる。駅前で立地は良いが、連棟する隣人は行方不明。連絡が取れず解体すらできない。何とか助けてほしい」
そんな一本の電話からこのプロジェクトは始まった。
伝統的な都市型住宅である「長屋」。戦前・戦後を通して長屋は街を創り上げてきた近代化日本の歴史そのものである。
ところが、現在「長屋」は老朽化が激しく、権利関係が複雑であるため取り壊しや売買が進まないのが現状である。
今回は、1棟に4つの長屋が連棟する不動産の真ん中部分を取得。
単独での取り壊しは不可能であった。

こうした長屋の問題を何とか解決(ブレイクスルー)できないか?

権利関係が複雑な長屋だが、リノベーションの技術や発想次第では十分に再生可能であることを証明したかった。
ポイントは次の通り
①隣地との接続部分を工夫し、あたかも接していない一戸の住宅であるように見せる。
②外観を一新し、古臭さを一掃する。水回りも一新し、ルーフバルコニーを新設するなど住宅としての機能を向上させる。
③長屋である分、土地価格が割安で取得できる。それを生かし、格安で不動産を購入し、賃貸住宅として運用しても十分収益性があるような価格設定を実現させる。
④最も懸案だったのが金融機関の住宅ローンへの認可で、当初は金融機関は難色を示した。しかし長屋再生という地方発展には欠かせないプロジェクトの歴史的重要性を説得し、住宅ローンの信認を得ることができた。従来にはあり得なかった大きな進歩と言える。

旧所有者から弊社が買取り、リノベーションした後、再販。なんと想像以上の反響で、早期に転売ができた。
購入者も、「駅から近くて、この価格は絶対ありえない。これこそ究極のリノベーション」と喜んで頂いている。
全国にはまだまだ放置されたままの長屋が沢山ある。長屋という多くの問題をかかえたストックビジネスのブレークスルーの先駆としてこれからも地方の長屋を再生していきたいと考えている

費用 849万円(税込) 物件種別 一戸建
リノベーション
形態
家族構成
築年数 69年 面積 62.93㎡
施工期間 2013年4月1日~2013年6月30日

備考

施工 ㈱ナカタホーム岡山

お問い合わせ先

株式会社中古住宅センター

〒700-0971 岡山県岡山市北区野田1-1-32

TEL:

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