部門 | 800万円未満部門 |
費用 | 740万円(税込み) |
間取り | LDK+寝室 |
タイプ | 自由設計リノベ |
費用に含まれるもの |
水まわり / 居室・その他 / |
施主支給設備(費用に含まれないもの) |

Beforeコメント:
会社の知人にマンションの購入を相談したところ、今住んでいる物件を購入しないかということで
知人より直接の購入となり、タイミングよく格安で物件を手に入れられたT様。
リビング側の日当たりはいいけれど、玄関側の暗さが気になっていたが、安さに惹かれて購入を決めたそう。
そして、お料理好きのご夫婦はお二人でキッチンに立つことも多いことから「対面式の大きなキッチンを中心とした住まい」をご希望されていた。築浅でもともと綺麗だった洗面台・浴室は既存のまま利用し、LDKや土間にこだわりを持たせた空間づくりを計画することとなった。



Afterコメント:
「モルタル・ステンレス・無垢フローリング」など、予め使用したい素材のキーワードが挙げられ「男前で格好いいほうが良いけど辛すぎない」をテーマにプランニングが進められた。
“リビングの顔”となるキッチン背面のアクセントをウォールには、一面にモルタルを塗り、ラフな男らしさを表現している。
壁面にモルタル塗りを採用したのはデザイン性だけではない、実はこんないきさつもあった。
当初、奥様はキッチンの天板にモルタルを採用することをご希望されていたが
モルタルは硬化・乾燥にともなって収縮し、クラック(ヒビ)が入りやすい素材。
それを「味」として受け入れて使いこなすのか、日々のお手入れを優先するのか
材料の特長をしっかりお伝えした上で、キッチンの天板はステンレスに変更し
モルタルは壁面に採用することになった。
そこへ造作されたキッチンバックセットは、家事スペース一体型の大きなカウンター式のカップボードと吊り戸式のオープン収納。天板や棚板にはオイル仕上のタモ集成材を使用し、優しさと甘さをプラス。ステンレスキッチンもフロントエプロンにはボーダータイルを使用することで、辛さを調整している。
食洗機はご主人のこだわりで、たっぷり洗える海外メーカーのガゲナウのものを採用した。
玄関は「自転車を置いたり、懸垂をしたり!ゆとりのある空間」をご希望され、広い土間玄関を計画した。ガス管を使用した懸垂&物干パイプを天井に取付け(リビングにも同じものを設置)、たたきはキッチンと同じマット感のあるグレータイルを使用している。採光がとれない寝室にはガラスブロックを使用し、扉を排除して光と広さを取り込む設計とした。また寝室と廊下を回遊する間取りで、大容量のウォークインクローゼットを設け、ゆとりのある空間を実現した。
T様は仕事柄、工芸品やアートに触れる機会も多く、自然とアートな小物が集まってくるそうで
木工作家である妹さんの作品や、知り合いの方にいただいたという小物が家のあちらこちらに並んでいる。
お引越し後に訪れた際、新しい家になじむ、お気に入りのアイテムを愛おしく語っていたT様
充実された暮らしぶりに私達も嬉しいひとときだった。