その他 / エリア:福岡県 / 掲載日:2018-08-28
その他 / エリア:福岡県
掲載日:2018-08-28
この団地リノベは市公社の公募から始まった。北九州市八幡東区の尾倉第二団地である。地方における団地の疲弊具合は強烈で、築45年の入居世帯と共に高齢化した団地は入居困難な状態が続いている。それを打開すべく始まった公募により勝ち得たプランだ。内容はターゲットとして親子2人暮らしを狙いとし、2017年のトレンドキーワードにもなった「リビング充実(リビ充)」を提案する形とした。賃貸でも無垢の床材やオーダー建具は基本仕様とし、面積35.59㎡という小規模な面積ながらも玄関土間を拡げ、「リビングにキッチンを挿入」するイメージでコンパクトに纏める。併設してデスクカウンターを設ける事で母子・父子家庭でもLife&workではなくwork as lifeで育児にも寄り添える。小規模住宅、画一された団地住戸、nLDK、という概念を上手くリノベーションし、誰しもが団地で豊かに暮らせる糸口として汎用性を狙った。
BEFORE
昭和48年に建設された地方の大きな団地。玄関を入って薄暗い台所があり、和室が
3部屋ある3Kの間取りであった。