再販リノベーションである。この再販リノベは「硝子業者」を施工者にすると予め事業者と決めた。そこで「施工者の良さ」を活かすべくガラス素材とガラス加工技術を多用するところから始まる。ターゲットに設定した家族構成は夫婦+子供の核家族世帯である。玄関は6㎡とし、そのうちの4.5㎡を土間とした事でアクティブな活用が見出せる。また施工者の得意とするミラーを片側壁面の前面に施す事で6㎡の玄関は12㎡として体感する。併設した部屋のガラス引き戸には磨きをかけた開口取手を施工し、子供の目線で覗き込むと向うには子供アーチが見える。廊下はギャラリーアーチ、リビングには親子アーチの扉を設け、ドアの大きさで家族の部屋を認識する。リビ充を取り入れたキッチン連結のワークスペースは1枚のガラス天板で表現する事で連結したキッチンとの視認性を図り洗練された空間を演出する。LDKに併設した部屋はハイサイドにノンフレームのガラスFIXを用い、照明や音で家族の存在感を感じる。ガラスとモールテックスのハードな素材はグリーンスペースとの相性が良く、厳選された素材は感性豊かな生活を助長する。
BEFORE
昭和58年に建設されたマンション。角部屋で日当たりも良いが、一般的な間取りで、居住スペースの中心に居間・食堂の配置された4LDKであった。