戦後すぐに、ご主人の母方の祖父母が手に入れた広い土地。その広い土地に、2つの戸建が並ぶ。施主のA一家が住む家、もう一方は施主の兄、両親、叔父夫妻が暮らしています。「一昨年、元々の叔父の家を建て直して両親と兄も一緒に住むことになって。そうすると両親が住んでいた方の家が空くので、そこを譲ってもらうことになりました。以前は世田谷区に住んでいたのですが、残業の日は両親に娘を保育園に迎えに行ってもらうこともあって。でもちょっと遠いということがネックになっていたので、今回の引越しで近居になり色んな“距離”が近くなりました。」リビングにもともとあった、おじいちゃんの趣味である船の模型を飾るための棚。その棚を作りつけた壁が取り壊せなかったため、うまく活かし娘さん専用の小上がりを造作。「本人は家が完成する前から、ここが自分の部屋だという風に思っていたみたいで。最近はここでねんねするー!と自らブランケットを持ってきて寝ているのを寝室にそっと運んでいるんです」とご主人。
二つの家の間にあるお庭で娘さんが遊んでいると、おじいちゃんおばあちゃんが窓から見守ってくれる。
お母さんの仕事が忙しい時には、おばあちゃんのご飯をみんなで食べる。窓から呼べば手を振って応えてくれる。
インテリアは昭和風ではなくなったけど家族の繋がりは昭和イズムを引き継ぐ、平成最後の年の素敵な近居暮らしです。
BEFORE
東京都品川区にお住まいのAさん家族。
ご夫妻と、娘さん、そしてウサギのぷーちゃんの3人+1匹暮らし。
A一家が中古戸建の一部をリノベーションしたのは、昨年のこと。
「築13年で、元々は木の印象が強い内装だったんです。どこか昭和な
薫りのするデザインだったのを、自分たちらしくリノベーションしました。」
ご主人の両親から受け継いだこの土地と家。
ブルーのアクセントカラーや板張りにした白い壁が爽やかに目に映る、
西海岸をイメージしたデザインに生まれ変わらせた。