DIESEL LIVINGのインテリアを生したリノベーションホテルの改修プロジェクト。改修のきっかけは、オーナーが以前よりファンであったライフスタイルブランドDIESELにホームコレクションライン『DIESEL LIVING 』があることを知り、ユニークな遊び心のあるデザインで、お客様を迎えたいという思いからスタートした。プロジェクトを進めると修繕が必要であったり、オペレーションとしての課題が見えてきた。また、潜在的に持っていたお客様とのコミュニケーションや、もっと地域とのつながりを大切にしたいと言う思いが顕在化され、1棟のリノベーションプロジェクトとなった。閉鎖的であったファサードに大きな開口を設け、ラウンジを併設、地域の人や、訪れた方が気軽に利用でき、互いに交流が生まれるスペースとした。また、無駄なスペースを整理することで、客室数の増室、受付、 オフィス、リネン室、 オーナ住居を設置した。次の10年20年と存続するよう修繕+バリューアップ工事を行った。改修後は宿泊費UPや客層に変化が見られ、オーナーの顔の見える旅館のようなスタイルのホテルが定着し、リピーターも増えている。
BEFORE
広島県安佐北区にある可部駅より徒歩1分にある立地、古くから広島市のベッドタウンとして栄え、地域人口も多い町である。以前より広島駅のホテルが不足していることより、この立地にもホテル需要があることに気づいたオーナは、元々集合住宅であった建物を用途変更を行い宿泊施設として利用していた。しかし、1Fが店舗であったこともあり、受付やロビーといったホテルとして必要な機能がなく、接客がうまくできないなどオペレーションの問題を抱えていた。