江津湖に繋がる湧水の水で大きく育った木々たちが生い茂る南側の縁側部分の床を解体してフラットに施工しリビングを広くとることで、家の中に居ながら大自然の中の別荘地に休暇をとりにきているかと思える空間を演出しました。
玄関が狭く光が届きにくかった暗い空間は、リビングまで続く土間仕上げを採用。これまでの空間とは異なり解放感のある明るい玄関に様変わりし、玄関横の納戸を土間続きのシューズクロークにすることでアウトドア好きの施主様が安心してキャンプ道具を収納できるスペースになりました。キッチン、ダイニングテーブルはアイアンで造作し明るい空間を引き締める存在となり無垢材の床との相性も良いです。
この物件を紹介してくれたウエダ不動産事ム所が名付けたクサカンムリハウス。
生い茂った木々がこの家の外壁をすべて覆うことが出来れば新しい断熱リノベのスタイルになるかもしれません。
BEFORE
市街地の電車通りから歩いて2分程の立地に建つ築45年の物件です。最初に現場に訪れた時は10年以上空き家の状態で家の中には家財道具が散乱し少し陰湿な空気でした。同じ敷地の中に物件と別に小屋が建ってましたが、この小屋は老朽化が激しく柱や梁は腐食し今にも崩れそうな状況でした。元の駐車場が1台分のスペースしかなかったので、この小屋は解体してスペースを広げることに。物件の中も縁側部分が増築されてたり、浴室の中に外部の井戸が食い込んできてたりと…最高に面白い物件の工事が始まりました。