築40年の建物なので断熱性能は低く、夏は暑くて冬は寒いといった状況。これから何十年も住んでいくにはこの問題を解決するのが最優先だと思いました。
最初に取り掛かったのは屋根です。錆や腐食が進み今にも穴が空きそうになっていた折板屋根を取り外し、裏側に断熱フォームが施工してあるガルバリウム鋼板の屋根にしました。その後も天井壁床を解体して断熱材を充填したり、アルミサッシを樹脂製のサッシに、ガス給湯器、ガスコンロをそれぞれエコキュート、IHに、また、新しくなった屋根には6kwの太陽光発電システムを搭載しました。
断熱性能を高めて低燃費になった新しい住まい。
鉄骨造を活かした大空間のリビングの中に玄関ホールからリビングの掃き出し窓まで伸びる土間。お母さんのお手伝いが大好きな娘さんとのコミュニケーションが生まれる新しい動線になりました。
BEFORE
写真は雨漏れで腐敗して大きな穴が空いた天井。
この地域は大手ビルダーの建売の土地で近所には本物件と類似した建物が多数並んでいる場所になります。熊本地震で多くの建物が甚大な被害を受けました。この物件もその一つで、窓ガラスには亀裂が入り屋根の破損により雨漏れが発生して天井のボードが腐敗し大きな穴が空いてしまっており、床の上にはバケツが多数並べられていた記憶が今でも鮮明に覚えています。