市街地から西へ車で15分程度の立地ながら、自然に囲まれた環境にある100㎡を超えの築20年マンションをフルリノベーション。
元から天井も高く、全体的に広い印象はあったが、真ん中に置かれた閉鎖的で薄暗いキッチンや、襖を閉めると真っ暗な和室、細切れにされた各部屋などを全て解体し、空間を再構築した。
家族とコミュニケーションを取りながら料理が出来るようキッチンを窓際に移設して、ゆったりとしたLDKに。窓に沿うように長い土間を設けフローリングとの段差を活かし、腰を掛けて景色を眺めたり、観葉植物を育てたりと縁側のような使い方ができる。やわらかく光がまわるダイニングも心地よい。
中心部にはない、美しい山脈の眺望を日常の暮らしに採り込み、心にも空間にもゆとりをもたせながら、住んでからでも手を加えられる余白を残している。
BEFORE
築23年105㎡越えのマンションの一室。
基本的にそれぞれの部屋が広く、天井高も2.6mを超えていて空間の開放感はあったが、細かく区切られていて使い勝手は決して良さは感じられなかった。