雑誌で惚れ込んだモルタルの風合い。
質感はそのまま、ひび割れの少ない左官材・モールテックスで作ったシンプルな住まいに
夫婦は生活のアイデアを詰め込みました。
やると決めたらとことんこだわるオット。
寝室とリビングに二つ造作した大きなクローゼットは収納する服の枚数を数え、
一番収まりのいいサイズで造作しました。
常にアンテナを張り巡らせ、ひらめくツマ。
ほうき掃除の際にチリトリに収まりきらない細かい埃がどうしてもストレスで、
思いついたのは床下に小さな箱状の穴を開けること。
ふたのついた小さな箱はビニール袋が設置できる仕様で
ほうきで掃いた埃はここに落とし込んでお掃除終了です。
部屋のあちこちで輝く個性的な照明。
本当のこだわりは、その照明を照らすための「スイッチ」に潜んでいました。
広い空間だからこそ、点灯/消灯のために部屋中を回るのはちょっとめんどくさい。
想定される日々のプチストレスを解消するため、家中の電気スイッチを2箇所にまとめました。
シルバーのプレートにスイッチがずらっと並ぶ様子は、
「操縦席みたいでなんだかかっこいい!」とツマのお気に入りです。
モールテックスでつくった無機質な箱ににじみ出る愛すべき生活感。
“2人仕様”のこの部屋で、夫婦は日々の暮らしを紡いでいきます。
BEFORE
日当たりと風通しの良さを求めて購入したお部屋は、フルリフォーム済みの物件。
設備の新しさを生かしつつ、理想のテイストをリノベで実現させました。