繋がりのある暮らし

マンション  /   エリア:群馬県  /   掲載日:2018-08-31

マンション  /   エリア:群馬県

掲載日:2018-08-31

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対象の部屋はマンションの角部屋で、周囲は低層の建物が多いため眺めが良く風も抜ける。関東平野に位置し周囲の山々まで眺める事ができるこの立地を生かすため床段差と造作家具によって領域分けを行い、多方向に光と風が抜ける一室空間を目指した。床は大きく分けて4つの高さがあり、玄関土間と繋がった半地下のようなシアタースペース、LDKがあるメインの生活エリア、部屋中心にあるステージ状の場所と子供部屋のエリア、一番高く奥まった南側を夫婦寝室としている。それぞれのエリアは互いに食い込むように繋がっており、段差に腰かけて映画を見たり、仲の良い家族3人が自然の地形の中にそれぞれの居場所を見つけていくような住まい方を実現させている。また、収納やプライバシーの確保、それぞれのエリアでのアクティビティを誘発するために造作家具を多く配置している。間仕切りとしての造作棚やカウンターテーブルの他に、部屋中心にある移設不可の排水縦管を一回り大きな造作収納で覆い、収納量を確保しながら大黒柱のような中心性と回遊性を生みだしている。共用配管や外部サッシを生かすように家具を配置し、段差によって部屋の繋がりに地形のような連続性をもたせることで、閉鎖的になりがちなマンションにおいて室内だけでなく外部環境とも繋がりを感じ、この場所とここで暮らす住まい手らしい家となっている。

BEFORE


before image

群馬県に住むお施主様は、かねてより中古マンションリノベーションにご興味があり、東京でのモデルルーム見学やセミナー等の情報収集をされていた。しかし、未だ中古マンションリノベーションという住み方が多くはない中で、自分達の住む土地で新しい暮らしが実現できるのか懸念されていた。 都心でのマンションリノベとは違う、地方でのマンションリノベの新たな在り方を見つける計画でもある。既存の間取りは南側にLDK、北側に廊下と居室という配置で、明るいオープン空間と薄暗いクローズ空間に分かれていた。当たり前のようにどこにでもある南側だけに開く間取りや、マンション構造体や共用配管等の制約がある中でどこまでお施主様やこの場所らしい暮らしを提案できるのか試行錯誤した。

Before

After

    • 部門
    • 1000万円以上
    • 間取り
    • 居室は半オープンな造りとなっている2LDK
    • 費用
    • 1500万円(税込)
    • 形態
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 2007年3月
    • 構造
    • RC
    • リノベーション面積
    • 86.00
    • 施工期間
    • 約3ヶ月
    • 備考

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