子どもたちの生活環境や、住まいに対するこだわり。そしてその住まいを手に入れるために必要なコスト…。
住まいへの思いや希望を叶え、それを100%実現することはなかなか容易ではありません。
施主であるTさんは、様々な試行錯誤を繰り返し、紆余曲折を経て、「住まいをつくり続ける」という考え方にたどり着きました。長い目で見て心から愛せる住まいにするために、購入時の要望やこだわりをすべて反映するのではなく、あえて「余白」を残す。リフォームコストをできる限り抑えることで、手を入れ続け、アップデートできる住まい。家族と共にすくすくと成長する家づくりを目指しました。
２人の子どもたちがのびのびと遊び、学べる空間として、洋室だったスペースを取り込み、開放的なリビング・ダイニングに。家族構成の変化や子どもたちの成長にあわせて、壁や本棚、家具などで区切ることができる可変的な間取りとしています。ナラの無垢床材はオイル塗装を施し、リビングの天井は剥き出しに。天井コンクリートの施工当時に描かれた墨出しの跡から、手仕事の表情を楽しむことができます。リビング扉は床材と同じナラを使用。Tさんの好きな言葉である「WIN」の頭文字から「W」模様のヘリンボーン張りを選びました。
BEFORE
建築関係のお仕事をされているTさんは、ご自身のこだわりを実現するため「中古マンション×リノベーション」を選択されました。「子どもの生活環境を大きく変えることなく、購入できるこだわりの住まいを」という希望を叶えるために、リノベーションをスタートすることとなりました。
