今回の物件は鉄筋コンクリート造4階建て、しかも旧設計事務所として建てられた物件でありハード面・ソフト面とも考慮して設計・施工されていた。
しかしながら断熱性能や空調環境性能は旧基準のままの為、快適な住環境を目指し過ごしたいとのご要望から壁・天井の断熱材吹き付け工事を再度施し通常の2倍にし、さらに壁を内側に設け空気層を作った。サッシはPGの2重サッシとしこれにより断熱効果は既存より数段向上した。
空調は容量計算をもとにし、暖房機能は床暖房とLDKには暖炉も充実させた。暖炉はバイオエタノールが燃料となっており煙は一切出ない仕様。冬にリビングで家族や友人が集まり賑やかな空間イメージは想像できる。暖炉は物語と住空間に一つの深みを持たせた。
また、LDKを55帖と贅沢な広さとし、その一角に子供たちが遊べる空間を併設。家の中で一番家族が集う場所として最大限の空間に重点を置いた。
屋上はROOFTOPとし夏はバーベキューや子供たちのプールとして使用出来るように。
副都心エリアといえども旧住宅街の1等地で景色もよく時代の移り変わりと新たに始まる家族のストーリーが1棟の建物を通して四季を感じながら家族とともに育つ家に仕上がった。
BEFORE
オーナー様は40代前半で実業家として成功し、住まいを求めて当社の門をたたいた。当物件は再開発が目まぐるしい仙台の副都心エリア・新築ラッシュの中、1等地に建つ旧設計事務所兼住宅だった築26年の鉄筋コンクリート造1棟。普通なら新築を購入するがこのオーナー様は次世代に受け継がれていく大切さと育てる大切さを私たちに説いてくれた。
それは家族とともに育っていく住まいが本当の住まいだと。
新築では工業製品に住むことであり新築がゆえにそこには育てるものがないと。家族・子供たちの成長が住まいとともに育まれていかなければいけない。
今回はオーナー様が持ち込んだ旧設計事務所兼住宅をコンバージョンした事例だ。