鉄板焼ユニット埋め込みのスペシャルなキッチンでは、お肉のジューッという音と美味しそうな香りが立ち上がります。小料理店を経営されるおふたりには、自宅でも「おもてなし」できるキッチンがぴったり。毎日をもっと快適に過ごせるようにと、間取りや住宅設備を一新、窓や外壁の素材も検討しました。自分たちのための改修工事とおっしゃいましたが、お孫さんと一緒に帰省されるご家族のためでもあり、キッチン横の黒い畳にその気遣いを感じ取れます。食事の時には腰掛けとなり、休まれる際には簡易ベッドとして使える仕組みです。(子供部屋はもう無いけど)いつでも帰っておいで。と優しい親心。また、寝室は、おふたりとワンちゃんたちの部屋。ワンちゃんたちも外を眺めることができ、安心して過ごせるようにと、ベッド下の窓高さにこだわりました。
子どもたちの成長→独立→空いた部屋→なんだかもったいない。そんなどこにでもある悩みには、快適さにちょっとだけ楽しみのスパイスを加えたリノベーションが１つの選択肢。
改修後には、再生された住まいへ毎週のようにお客様が訪れるそうです。「毎週日曜の休みは、自宅パーティーですよ！(経営される)店の離れとして一組限定の予約制にしようか！？」と、笑いながら楽しそうに話してくださいました。
BEFORE
熊本市北区の丘の上にある二階立て木造住宅。仕事場である街中まで程近く、眺めの良い閑静なロケーション。20数年前に中古物件として購入されました。
お子様が独立されるまで長く、大切に使われてきた建物は地震による被害を受け、建て替えを検討されたほどです。思い入れのある建物と土地、そこからの景色、当時者にとっては、本当にかけがえの無いものです。そこから離れず、でももっと快適に。そんな思いでリノベーションの可能性へ期待されました。
