器としての家。

マンション  /   エリア:東京都  /   掲載日:2018-08-30   R mark

マンション  /   エリア:東京都

掲載日:2018-08-30  /   R mark

renovation image

ミニマルに研ぎ澄まされた住空間は、生活そのものを盛り付ける美しい器のような存在ではないでしょうか。オーナーいわく「目指したのは、長期滞在者向けのホテルのような住まい」。ほぼワンルームとなった空間は洗練された落ち着きを醸し、カラーコーディネートもいたってシンプルにまとめました。
木質感のあるオークの床と棚に、壁・天井にはグレイッシュな塗装を施し、アクセントとしてネイビーの建具を活用。華美な装飾を排しながらも温もりのあるクラフト感をディテールに活かし、機能性にもこだわりました。
テーマは、「キッチン中心主義!」。キッチンとダイニングを暮らしの中心にすえ、開放的なルーフバルコニー側の景観を楽しみながら料理ができるようキッチンはオープンに。そことつながるようにダイニングテーブルをセットすることで、心地よい光の差し込むカフェのようなダイニング空間を創出しました。
また、直天井のため、天井の圧迫感が気にならないよう、寝室は個室化せず、木製のラックでのみ仕切った寝室コーナーとして抜け感や採光をキープしました。さらに梁型にスポットライトを設置することで、天井を意識させないまま照明の重心をさげ落ち着いた空間になるよう工夫しています。
ワンルームのような空間は、その時の気分や趣味に応じてカスタマイズも自在。シンプルな器のように使える住まいの完成です。

BEFORE


before image

62㎡・3LDKの間取り。築年数の古さから、水廻りをはじめ各設備は老朽化。LDKのほかに3部屋を確保したことで各居室はコンパクトに設計され、現代の暮らしには少々そぐわない閉塞感のある間取りでした。

しかし55㎡もあるルーフバルコニーは開放的で、住まいに心地よい景観をもたらせてくれています。リノベーションによって、この外部空間をいかに心地よく室内に採り入れるかが大きなテーマになりました。

オーナーは、パートナーと二人暮らしの単身女性。所持品も少なく、モノに対する考え方や価値観をしっかりと持っている方だからこそ、シンプルで機能的なものを希望されていました。

Before

After

    • 部門
    • 1000万円以上
    • 間取り
    • 1R
    • 費用
    • 1030万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1972年3月
    • 構造
    • SRC
    • リノベーション面積
    • 62.65
    • 施工期間
    • 60日
    • 備考