築115年の京町家をフルリノベーションした宿泊施設。オーナーは、一流の空間で、特別な時間を過ごして欲しいという強い思いがあられ、資金に糸目をつけない設計打合せを半年以上、度重ねました。玄関を入ると、目に飛び込んでくるのは、スポットライトの灯りを浴びた京唐紙の襖。絢爛豪華な柄が、この宿に対する期待感を膨らませてくれます。その襖を開けると、『露地』をイメージした坪庭。格別な坪庭の眺めをゆったり堪能していただくためにホールにソファーを置いています。夜にはライトアップされた坪庭を眺めながら、癒しの時間を楽しんでいただけるようにしています。水廻りには十和田石と檜をあしらい、清潔感ある上品な空間となっています。浴槽からでなければ見られない坪庭もあり、極上の癒し空間を作り出しました。京都特有の蒸し暑い夏、底冷えの厳しい冬にも快適にお過ごしいただけるよう、気密性・断熱性能の高い建物に仕立て直し、居心地の良い贅を尽くした空間は、特別なひと時を演出してくれます。
BEFORE
厨子二階の京町家が、現代の暮らしに合わせられず、場当たり的な改装が繰り返されていた邸宅です。広すぎる庭を有効活用させることがテーマとなる改装です。