父の背中 ~靴工房のある住まい~

マンション  /   エリア:東京都  /   掲載日:2018-08-31   R mark

マンション  /   エリア:東京都

掲載日:2018-08-31  /   R mark

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限られた広さと予算でこだわりを実現したポイント。▼工房レイアウト→生活空間と隔離された位置に工房をレイアウトすると家族との会話が少なくなってしまいます。そこで、家族が集まるリビングに工房をつくろうと大胆な決断をしました。これが大正解でした。つかずはなれずの距離で、家族の気配を感じながら(父の熱を感じながら)製作できるようになりました。使い心地を尋ねたところ「意外と周りの雰囲気も把握しつつ、集中もできる。ちょうど良い感じです。あんまり孤立すると、だんだん不安になってくるので(笑)」まさに設計士の狙い通りです。▼コミュニケーション→リビングに工房を持ってきても壁で個室にしてしまったらコミュニケーションの役割をなしません。そこで採用したのがフェンス。ゆるやかに間仕切ることで会話が生まれます。なによりも、父が愛情を持ってつくる姿を子供に見せることで、愛情をもって使ってくれるようになってほしいという願いも込められています。▼洗い場→製作の過程でも利用する手洗い場。毎度、扉をあげて洗面所や浴室に向かうのは意外と億劫で作業効率も悪いです。そこで、気軽にパッと洗えるようにリビングとキッチン横に配置しました。父の思いを靴というカタチにでき、それを優しく受け入れる奥様。そんな愛あるリノベ事例となりました。これからも仲の良い家族三人は、愛情を足元に感じながら、一歩一歩と思い出を刻んでいくことでしょう。

BEFORE


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ご主人の愛情と奥様の優しさに溢れたリノベーション事例となりました。▼状況→家族の靴づくりを趣味(ライフワーク)とするご主人。当時、通っていた工房までは自宅から1時間の場所にありました。通うのはが大変だったことで思い通りに靴づくりに時間をかけられないことが当時の悩み。家族が毎日履き、愛着を持てるモノだから、時間をかけて丁寧に作りたかったそうです。自宅に工房が欲しいと感じたのはそんな頃。しかし、そんな物件はなかなかありません。そこで浮上したのがリノベーションです。▼課題→家族のための靴作りが、工房に籠って会話が断絶されてしまっては本末転倒です。製作しながら家族とコミュニケーションをどうとるか、66㎡という「限られた広さ」と「限られた予算」でいかに実現していくか、そのアイデアとバランスが乗り越えなければならない課題でした。

Before

After

    • 部門
    • 1000万円以上
    • 間取り
    • 1LDK+アトリエ
    • 費用
    • 1100万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)
  • 無し

物件情報


    • 築年月
    • 1985年6月
    • 構造
    • ラーメン構造
    • リノベーション面積
    • 66.16
    • 施工期間
    • 3ヶ月
    • 備考

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