昔の縁側のように、お母さんが縁側で腰掛け、小庭で子供が遊ぶ。又居間で子供が勉強する姿を見守る。施主夫婦と打合せを進めるうちに、そんな風景が思い浮かんだ。
家族で過ごす場を第一に考える夫婦、プライベート空間は最低限の確保とし、夫婦の方針でもあった、家族の空間の中に子供の遊び・学べる場として開放的な広がりのあるリビング空間を計画。
リビングの一部からダイニングにかけ小上がりを作り、お母さんが腰掛バルコニーで子供がトマトを育てる姿を見守り、方向を室内へ向ければ子供が勉強する姿を見守れる。中と外、子供の成長を感じれる縁側(入側縁）のような空間とした。
夫婦が２人で初めて買った「壁付のラック」と「ダイニングテーブル」。
「ダイニングテーブル」はローテーブルだった為、小上がりの一部を堀こたつとした。キッチンからはバックヤードを通りダイニングまでの家事導線を確保。バックヤード表にはリノベ前から家族の成長の写真が多く飾られていた「壁付のラック」を設置。これからも家族の空間に飾られていく。
今回壁の塗装は家族みんなが参加しセルフペイント。家族の空間を家族も参加し作り上げた。
BEFORE
一般的なマンションの間取りではあるが、ダイニング・リビング合わせ洋室１部屋程度の大きさしか無く、閉塞感を感じていた。
和室が開放できた為、リビングと空間を繋げ使っていたが、夫婦のくつろぎの場+子供がノビノビ遊び学べる場としては満足できないでいた。
