登山は1年間で7回ほど、スノボーは毎シーズン3回以上が鉄板。週末は大型バイクでツーリングするのがルーティンだという施主のFさん。そのアウトドア好きが高じて、ついに住まいにも趣味を反映させたのだ。
「アウトドアショップの雰囲気が好き。あのラフな感じが空間全体のテイストとして溢れ出たら嬉しい」
そう願ったFさんは行きつけのショップの内装からインスピレーションを受け、コルクやラーチ合板などラフな表情を持つ木材を積極的に取り入れた。リビングの壁一面には約80cm四方の合板を市松張りに施し、生き生きとした木目を存分に感じることができる。そして寝室はとにかくアウトドア用品が多いというFさんのために縦空間を有効活用できるロフト型の寝室を提案した。
機能性だけでなく、寝室にもアウトドアの雰囲気を落とし込めたら…と考えた設計デザイナーは“山小屋”を彷彿とさせるロフトをデザイン。山小屋の2段ベッドをイメージし下部に柱を建て、テントや寝袋を仕舞える収納スペースを確保した。
ハンガーパイプも取り付け、登山ウェアなども収納ができる。ランタンやケトル、タンブラーなどお気に入りのアイテムは
玄関のオープンな棚に収納して、魅せるディスプレイが楽しめるようになっている。
趣味を空間に落とし込むために選んだ好きな素材や色…。
男の一人暮らしだからこそ叶えられた、アウトドアマニアの家が完成した。
BEFORE
単身男性のFさんはご両親に譲り受けた東京郊外の家に暮らしていたが、
通勤時間短縮の目的で都内にマンションを購入。
どうせ暮らすなら、自分好みの空間で暮らしてみたい!と、リノベーションを決意した。