「リノベーションって最初は「デザイン」のことだと思っていた」と語るお二人。偶然参加したリノままの「自然素材セミナー」で話をきくうちに床や壁の素材のことも考えるようになったそう。デザインだけでなく素材も無数に選べる、自然素材のよさにもふれてみたい。こうして寝室の壁は桜島から出た火山噴火物の「シラス」を使った塗壁に。それも「できることは自分でもやってみたい」とDIYで左官工事にチャレンジ。元パティシエの奥様はコテさばきもおてのもの。ご主人が塗った部分も見事にフォローしてなかなかの仕上がりになりました。ご主人がこだわったキッチンのカウンター。実は打ちあわせのときのテーブルが元ネタ。ダメージ加工を施し「古い」雰囲気を新しい住まいのなかにしっかり調和させています。「見た目」のイメージをはるかにこえて素材、加工とどんどん住まいづくりにのめりこんでつくりあげていった住まい。今では毎週のように仲間を招いておいしいお酒と料理を楽しんでいます。リビングの窓辺に設けたワークスペースは遠くに山を望みつつ作業ができるご主人様のお気に入りの場所。「実際にはここに座ってお酒を飲んでばっかりです」と笑うご主人様。「どんな家ならお酒がおいしく飲めるだろう?」そんな想いをたくさんつめこんでみたら、「食べ歩き」と「そこで生まれる出会い」が大好きなお二人にぴったりのホームグラウンドができあがりました。
BEFORE
食べ歩きが大好きなご夫婦。そもそも二人が知り合ったきっかけも香川で立寄ったバー。一緒になってからも各地へ美味しいお酒と料理を求めて歩き回る二人が、新しい住まいのテーマとして掲げたのはもちろん「お酒がおいしく飲める家」!「リノベといえばこれやろ」と奥様が真っ先にイメージしたのが「ワイングラスがかけられるラック」と「ハンモック」。ご主人様がこだわったのが足元を照らす玄関のLEDランプと「お気に入りのバーのカウンターそっくりにしたい」というキッチンのカウンター。それぞれのイメージをもとにリノベーションがスタートしました。