山奥で引き継ぐ古民家の物語

戸建  /   エリア:京都府  /   掲載日:2018-08-29

戸建  /   エリア:京都府

掲載日:2018-08-29

renovation image

京都の山奥に佇む、ご両親から受け継いだ築30年の木造住宅。建て替えも検討していたがお母様が思い入れのある家を取り壊すことに抵抗があったので、想い出をのこすリノベーションを選択されました。
まずは敷地の活用を検討され、強度に問題のあった離れ屋を解体し、駐車スペースに。またお庭のお手入れを軽減するために一部植栽を残し、土間コンクリートにしました。
1階に若世帯とお母さまの生活空間を充実させるため、増築を行い、2世帯の共有スペースとプライベートスペースを分けました。
台所に隣接する和室をつなげて広いLDKにし、台所の天井を上げ、思い入れのある大きな梁を見せました。既存の梁や柱に調和するよう、床にはラーチの無垢フローリングを、建具も無垢材を使用しました。天井と壁、床に断熱材を入れ、床からの湿気対策に土間コンクリートを打ち、お家の性能をUPさせました。
和室の欄間は洋風な空間にも合う三重菱の組子文様だったので、ガラスを入れ、そのまま再使用しました。後々ご主人さまよりお話を伺うと、こちらのお家を建てる時に欄間を洋風にも使えるようにとお母さまが選ばれたそうで、違う空間になっても受け継がれて、とても喜ばれておりました。

BEFORE


before image

若世帯が受け継いだ築30年の木造2階建住宅。
純和風建築様相なのでできるだけデザインは既存を優先にし断熱や性能性を上げていくことと、使い勝手をあげることをメインのリノベーション計画としました。
離れは古くなりすぎていたことと、駐車スペースを確保するため解体しました。その解体で発生した廃材を母世帯の増築部分の仕上げ材料として再利用しました。
2世帯住宅でのキーワードは家族間の距離感。入口玄関を左右に親世帯と若世帯の動線を分けいい距離感を計画しました。施工途中であらわになったおじいちゃんが山から切ってきた梁を見せる計画に途中で変更。大きな空間スペースの計画となりました。

Before

After

    • 部門
    • 1000万円以上
    • 間取り
    • 1LDK
    • 費用
    • 1800万円(税込)
    • 形態
  • 費用に含まれるもの
  • 家全体
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)

物件情報


    • 築年月
    • 1987年10月
    • 構造
    • 木造
    • リノベーション面積
    • 157.34
    • 施工期間
    • 6ヶ月
    • 備考

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