無人駅を下りて徒歩数分、赤い屋根がポイントのモダンな家が見えてきます。
赤い屋根にしたのは、すぐにここだとわかってもらえるように。デザイン性のある外観、大きな吹抜け階段など、今ある完成度の高い建物を、あえてさわらないプランを考えました。
アーティストの奥様はご自宅で菓子製造業の許可を取るため１Fを仕事場のキッチンに。２Fのリビングは作り付けの大きな家具を撤去して広々とした寝室に。収納を挟んだ２間の洋室は間の収納扉を撤去して大空間のLDKに変更しました。キッチンの正面にバルコニーがくるように設置し、空間の広がりを感じられる配置にしました。またキッチンカウンターをデスクにして子供が絵を描いたり、宿題をしたりするのを家事をしながら見ることのできるよう配慮しました。収納スペースは確保しつつ、どこで遊んでいても気配を感じられる家になりました。
お友だちを呼んでホームパーティをしたいとおっしゃっていたご夫婦の言葉を思い出し、工事中にペイントパーティと称して第１回目のホームパーティを開催しました。和気あいあいと楽しく家づくりをし、みんなの集まる家になりました。
BEFORE
大阪在住のご夫婦が、お子様の幼稚園入園をきっかけに田舎暮らしをしたいということで、滋賀県大津市の無人駅近くの築30年の広々とした木造住宅をご購入されました。
もともと２世帯住宅でかなりこだわった建物でした。１Fの階段周りの広々とした空間は、コの字に建てられた建物の奥まった部分のテラスから差し込む光でのんびり日向ぼっこができる空間です。2Fのリビングはキッチンが狭く、家具が全て作り付けだったこともあり、そのままでは使いにくい状態でした。収納を挟んで洋室が２間あり、せっかくの広々した景色のよいバルコニー洋室からの出入りになってしまうため十分に活かされてないような印象を受けました。
