築70年、戦後すぐに建築された文化住宅”千南荘”。開発が進む難波駅周辺にありながら異色の空気を放っていました。「難波パークス」と「日本橋でんでんタウン」に挟まれた形で廃墟となり置き去りとなって30年余り。
リノベーションするにあたり大きな問題として2つの課題がありました。それは法律問題と資金面。1つ目の法律問題は、行政との話し合い、打ち合わせを42回重ねることで許可をもらいクリアすることができました。
今後築古物件を適法させていくために何としてもまとめたい私たちの想いと行政の想いが重なり動き出しました。
2つ目の資金問題は、自社だけではまかなえなかった部分を、プロジェクトとエリアを活性させることに共感して頂いた出資者の想いでクリア。
ホステル、カフェ・肉バル、グリーンショップ 、リノベショールームの構成で再構築。建物のインフラは全て新しく、既存耐震補強を古いものと新しいもののバランスをとりつつ計画を行いました。
「解体工事が始まった」 そんな噂が流れていたが、生まれ変わった千南荘への人の流れが大きくできてきたのでプロジェクトへの手応えを感じています。
BEFORE
戦後すぐに建築された文化住宅”アパート千南荘”。
30年前当時の住人さんたちが生活していた空気感や掲示板やポスターがそのまま残っており時が止まっていたかのような雰囲気でした。
建物オーナーには売れない、潰せない事情があり空き家の状態でした。
「僕たちに建物を任せてください!!」
ここからエリアに新しい人の流れを作る館として生まれ変えさせるプロジェクトが始まりました。