北九州市中心部まで車やバスで10分の位置に所在し
築後27年を経過した全220戸超の大型マンション。
開発当時からあるゆったりとした敷地内公園や屋内プール、
管理体制は良好でこのまま荒廃していくのはもったいない
ポテンシャルを秘めたマンションの1室。
当時の象徴でもある和室二間続きの空間を、贅沢に寝室1部屋とウォークインクローゼットとし
南東角部屋12階部分という物件のポテンシャルを最大限活かす設計としました。
”朝は朝陽に照らされる国定公園の山々を
ベッドの上で眺めながら飲むモーニングコーヒー”
”昼はうたた寝しながら縁側スペースの無垢床の上でゴロゴロ寝落ち”
”夜は美酒と月夜に照らされた山々と夜景に酔いしれる”
寝室と縁側スペースが一日中恋しくなり
マンションなんだけど旅館のような落ち着く空間を演出しました。
その他にも廊下やリビング壁面にアールの壁を設け柔らかさを感じてもらう工夫や
組子スイッチ・桜花弁が散りばめられた珪藻土壁など「旅館」らしさや
新築マンションにはないリノベーションならではの非日常のスパイスを埋め込みました。
BEFORE
ファミリー向けに作られた4LDK 90㎡超 高層階 南東角部屋という好ロケーションのマンション1室。
しかし築後27年を経過し現代では使いづらい二間続きの和室や細かく区切られた間取りを改善し、
狭い浴室など古くなった設備機器を含めた設計・デザインを一新する必要がありました。
中廊下型の共用廊下から続く玄関は暗く陰湿な印象でした。
また、角部屋であるにもかかわらず良好な景観が活かされていませんでした。