マンション / エリア:福岡県 / 掲載日:2018-08-28
マンション / エリア:福岡県
掲載日:2018-08-28
西日本工業大学デザイン学部建築学科との産学連携リノベーションプロジェクト。
北九州市中心部まで車やバスで10分の好立地に所在し
築後27年を経過した全220戸超の大型マンションの1室が舞台。
ダークカラー中心の室内イメージを刷新し間取り全体の見直しを大学研究室に相談。
今回は大学所在地の森林組合や農林事務所など行政が一丸となって進める
”地産木材(ヒノキ材)の活用”を取り入れ、
テーマを「もの」から生まれる家族の「輪」としました。
私たちが普段過ごしていく中で、「もの」は時間の流れに応じてその意味を変化させます。
家族にとっても同様で、時間の流れによって「もの」の意味は物量とともに変化していきます。
家族の輪をイメージして、リビングに「輪」のように連なる可変収納棚をデザインしました。
大型の可変棚は、収納となり、オープン建具となり、デスクとなり、新しい世界の入口となります。
これらのデザインを通して、家族と過ごす歓び、時間の流れ、記憶、そしてそれによって生まれてきた変化を深々と感じることが出来ます。
随所に使用した京築ヒノキ(京築のヒノキと暮らすプロジェクト「ちくらす」)の優しい香りが室内に漂い、自然の温もりに包まれ、そして「もの」に囲まれて、大切な家族との時間を過ごしてほしいと思っています。
BEFORE
使い方が限られてしまう二間続きの和室と家族が長い時間を過ごすリビングへの採光が不十分であったため現代のライフスタイルに合わせたプランに提案する必要がありました。南と東に面したL型のバルコニーを活かし、可変性のある大胆なリノベーションを計画しました。