そらのまちほいくえん〜街のまんなかの、子どもも大人も育つ保育園

その他  /   エリア:鹿児島県  /   掲載日:2018-08-28

その他  /   エリア:鹿児島県

掲載日:2018-08-28

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長年地域に根付いてきたビルの外観はそのままに、大きなガラス窓からは街で働く大人たちの行き交う姿を眺めることができます。あえて間仕切りを減らし、異年齢の園児たちが自由にのびのびと毎日を過ごせるよう、また大人にとっても居心地のいい空間になるようシンプルでありながらも上質な空間に仕上げました。1階の給食室は、窓越しに園児とコミュニケーションを取ることができ、併設された食育スペースでは、旬の食材を使った食育活動や給食の配膳がしやすいよう、手洗いや配膳台を配置。
2階の職員スペースは部屋として壁で区切らず、事務仕事をしている間も園児園児たちの遊ぶ様子を見ることができ、時には園児たちもそこに座り、大人と子どもが向き合って作業ができるようにデザイン。絵本スペースとロッカースペースはフロアのレベルを一段落とすことで落ち着ける空間に。園児用のトイレにも大きな窓を設けトイレトレーニングがスムーズに進むよう、明るいトイレに仕上げました。3階は、上階のマンションへ配慮し防音をしっかりと。フロアの一部には地域交流のためのスペースを置き、さまざまなワークショップやセミナーを通して主に子育て中の街のみなさんと楽しめる企画を。階段は1・2階の保育室を通らずに3階に上がれるようデザイン。併設された1階の総菜店は、旬の食材をふんだんに使ったお総菜やお弁当を用意し、忙しく働く商店街全体の台所として喜ばれています。

BEFORE


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鹿児島の中心市街地「天文館」にある89年築の商業ビル。長い間書店として地域の若者を中心に親しまれてきた場所でした。通りの中でひときわ目を引く外観ながら、200坪超という広さが災いしてか、長きにわたって空室が続き、商店街の衰退を象徴しているかのようでした。アーケードの多い地区の中で、空を仰げる通りに位置しており、「天文館」という地名の起源を感じながら、園にいながらにして様々な大人の姿・街の様子を見ることができます。1階から3階に至るまで、のびのびと日常を過ごすのに十分な広さがあり、子供たちがこの場所をふるさととして育ち生きていく場としてここを選びました。

Before

After

    • 部門
    • 無差別級
    • 間取り
    • 1階:保育室・食育ルーム・そらのまち総菜店、2階:保育室・職員ルーム、3階:保育室・地域交流スペース
    • 費用
    • 11360万円(税込)
    • 形態
    • 自由設計リノベ
  • 費用に含まれるもの
  • その他
  • 施主支給設備(費用に含まれないもの)
  • 厨房機器

物件情報


    • 築年月
    • 1989年4月
    • 構造
    • 鉄筋コンクリート造5階建
    • リノベーション面積
    • 638.34
    • 施工期間
    • 2017年12月~2018年3月
    • 備考
    • 設計監理:安江怜史建築設計事務所 アートディレクション:スピッカート

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