「50点の家を作ってください」
という施主からの要望から始まったリノベーション。
ココで暮らす生活の中で点数が上がっていき、
100点になる頃には家族構成や廻りの環境も変わり、時代と共に育てていく、
施主自らDIY工事で完成形に近づけていく、そんな暮らしかた。
築100年を超えた古民家は、窓が少なく、採光が不十分だったため、
ハイサイドライトを設け光が奥まで届くように計画。
またキッチンを大きく北側から南側へと移動し、
キッチン/ダイニング・リビングと一体となって生活出来るレイアウトとした。
靴を履きながら、でも室内という曖昧な空間『MAD ROOM』として、
既存の車庫と玄関をつなげ、
100点に近づくように日々DIY作業が行える空間とした。
家族の成長と共にもっともっと築年数を重ね、
100点満点を目指し、日々成長する家となった。
BEFORE
築100年を超える古民家で、
室内は和室で細かく区切られ、窓が少ない室内は採光が不十分だった。
また、キッチンは建物隅にレイアウトされ、
料理しながら子どもたちの過ごしている様子を伺うこともできなかった。
歴史的価値もあるこの古民家を
ショップや公共施設として活用するのではなく、
『住み続ける』という選択により、リノベーションを行った。