希望に近い条件の物件が無事見つかったものの、内装は30年前のもの。細かく部屋が仕切られた間取りは猫とののびのびとした暮らしを望んでいる施主様のライフスタイルには合わないものでした。
施主様の暮らしに合わせたお部屋作りのため、リノベーションの計画が始まります。
コンセプトは、「作りこみすぎず不便でもない過不足のないプラン」。
華美な装飾や、必要以上の便利さを必要としていなかった施主様。間取りは４DKから１LDKへと大きく変更しました。キッチンや収納等、各スペースを仕立て上げてしまうのではなく、これから施主様が好きに空間づくりが出来る“余白”を多めにした計画。
飽きることなく施主様の暮らしに合わせて変化していく部屋となるよう、素材選びにもこだわりました。
時間とともに“劣化”してしまう素材を「腐敗素材」、時間と共に味が出てきたりメンテナンスすることでより魅力の出てくる素材を「発酵素材」としてひとつひとつを吟味しました。
何が必要で、何が不必要なのか。
何を選び、何を選ばないのか。
時間はかかるけれどひとつひとつ丁寧に考え抜かれながら作られていくお部屋。
そのお部屋で大切な猫ちゃんと豊かな暮らしが出来るようにと願いながら物件をお引渡ししました。
BEFORE
築30年、４DKの中古マンションのリノベーションです。
自分のこれからの暮らし方と、これからの住まいを密接に関連付けて家づくりを始められた施主様。
住まいづくりの第一歩は中古マンションを探すところから始まりました。
マンション探しの条件として価格や立地などはもちろんですが、熊本地震以降、よりしっかりと確認する必要があると再認識されてきたのがマンションの管理状況。
管理組合の運営状況や大規模修繕工事の実施状況や実施計画など、これからの暮らしを考え丁寧に物件を選ばれました。
