築42年の住宅をリノベーションしたモデルハウス。アジリノが地域に向けてリノベーションを発信するこの拠点を「アジリノベース」と名付けた。アジリノベースのコンセプトは「新旧融合」。年月の経過と共に味わい深い色に変化した梁など元々あったものが映えるよう、壁や天井、照明器具などの新しいものはシンプルに仕上げ新旧が融合するように空間をデザインした。「既存資源」の積極的活用により新築では成しえないアジのある空間を楽しめるリノベーション住宅に仕上がっている。中古住宅のリノベーションでは必須な耐震補強・断熱改修を施し住宅性能を向上させた。リビングは元々あった懐かしい味わいの茶箪笥や特徴的なシャンデリアを残しつつ、小下がりの広々としたリビングでは薪ストーブを家族で囲みながらくつろげるスペースに。アジリノベースの特徴となる屋根付テラスは、元々あった和室を解体し大工の足場板を活用した床や子供達が大好きなハンモックをぶら下げ外と中を繋げる空間に仕上げた。モールテックスで製作したオーダーメイドのキッチンがあるダイニングと屋根付テラスが繋がり、たくさんの光が入るとても明るい一体空間となっている。その他にもアジリノベース内にはわくわくするようなリノベーションがたくさん詰まっている。アジリノベースは、リノベーションを一般ユーザーが体感できるよう常に公開しており、これからもお客様に新たな暮らしの提案を発信していく。
BEFORE
山形県米沢市にある閑静な住宅街に建つ木造二階建ての戸建て住宅。中学校のグラウンドが裏庭越しに眺めることができ、閑静な中にも学生の元気な声が混ざり合うとても居心地の良い場所である。2017年に新規事業としてスタートした網代建設リノベーション事業部「アジリノ」は、お客様に新たな暮らし方のご提案、地域課題の解決などを行うことを目的とし、リノベーションを地域に発信していくための拠点を探していた。
80代のおじいさんが家族のために建てたという思い出の詰まった家。このたび転居することとなったこの家は、解体も検討されたが大切に使用していたことでまだまだ輝いていた。思い出の詰まった家をこれから先も住み継いでほしいというおじいさんの想いと、米沢市の中心部にあるこの地からならアジリノの発信拠点としてふさわしい、という両者の思いが一致し「アジリノプロジェクト」がスタートした。
